愛染明王について

密教で信仰される愛染明王のご利益や歴史について紹介します。

愛染明王について

各地に祀られている愛染明王様の御名前は誰もが一度は耳にしたことがあると思いますが、愛染明王様がどのような明王であるのかについてはあまり詳しくは知られているとは言えません。愛染明王は神秘主義的な仏教である密教における信仰対象となる明王であり、またの名をラーガ・ラージャ(Ragaraja)と言います。ここでは霊能者の占いと密接に関わっている愛染明王について説明します。

愛染明王は一面六臂で忿怒相、つまり一つの顔と六本の手を持ち、両眼を見開いた怒りの表情の姿の明王です。不動明王や金剛夜叉明王など、他の明王と同じ忿怒相ですが、真紅の身体に背後に日輪を背負う姿という特徴があります。他の明王は日輪ではなく背後に炎が描かれることが多いのですが、この違いは何を意味するのでしょうか。

密教も含めた仏教では、基本的に煩悩や愛欲といった「かりそめの快楽」を否定的に捉え、心を悩ませ智慧を妨げる人の苦悩の原因であると解釈します。ところがこの愛染明王は愛欲を否定しない存在なのです。愛欲は人の本能であり、これを断滅することはできない。逆にこの本能的な力を向上心に昇華させて前進し、智慧と悟りを得るという功徳を持つのが愛染明王なのです。

このように愛欲を否定しないという特殊性から、古くから遊郭の娼婦である遊女の間で信仰され、現在も水商売の女性の間で根強く信仰されています。また、恋愛や結婚、縁結びや夫婦円満のご利益があると言われ、特に女性の間で結婚や恋愛の祈願の対象として信仰されています。愛染明王の名に「愛」の字が含まれることも、その身体が真紅であることも、愛染明王が愛を司る明王であるからなのです。

愛染明王と霊能者の関係

以前お話しさせて頂いたように、霊能者への相談、特に電話占いのサービスを経由した相談においては、恋愛や結婚など、愛にまつわる悩み相談が群を抜いて多いのが事実です。これは霊能力も男女間の愛も、どちらも目には見えない人の霊魂による事象であることが関係しているのだということは皆様もご存知のことでしょう。

特に霊能者の中にも、自身が個人的に愛染明王を信仰していたり、または愛染明王の神託を受けたり愛染明王に祈願をしたりすることで相談者の悩みを解決しようとする霊能者がいます。占いの館や霊能者の接見室などにも、愛染明王像が鎮座していたり、愛染明王に由来する護符が貼られているのを良く目にします。このような霊能者の中には、最初から恋愛や結婚など愛に関係する相談以外については断っているような霊能者もいるのです。

スピリチュアル系のテレビ番組や雑誌などの影響もあり、昨今では霊能者が私たちの身近な存在になってきました。昭和時代を象徴する男性のように、科学的根拠が無いからと言って懐疑的な意見に固執する人も少数派になりました。占いの館や電話占い、チャット占いなどのサービスで霊能者が活躍することも今や常識とも言えるのではないでしょうか。

身近になったが故に、数多くの霊能者による電話占いのサービスが存在するようになり、それぞれの電話占いが住み分けや差別化を図るようになってきました。特に、恋愛専門や結婚専門、さらには復活愛専門や略奪愛専門という電話占い会社も存在するようです。ただこれらの電話占いに共通しているのは、いずれも男女の愛に関する悩みを中心に据えた、どちらかと言えば女性向けの占いであるということです。

実はこのように恋愛に強いと言われる電話占いに所属する霊能者は、大抵の場合、愛染明王の何らかのつながりがあることが多いのです。例えば霊能者本人が愛染明王を信仰していたり、霊視などの霊能力を駆使する際に愛染明王の力を何らかの形で借りているなどです。男女の愛と言えば愛染明王と言われるほど、愛染明王の力が強力であることの証でしょう。

愛染明王に縁のある霊能者に相談するという手段がある一方、霊能者の力を借りずに直接、愛染明王の力を借りるという方法もあります。簡単にできる愛染明王の敬愛法や、愛染明王の印の結び方、また口にすることで愛染明王のご加護が得られる愛染明王の真言などの情報がインターネット上で公開されています。恋愛運を向上させたい、幸せな結婚をしたいと考える貴女も、これを機に愛染明王を信仰してみるのも良いかもしれません。